息子の手紙に泣かへん奴

息子が突然父親に荒まって時間をとってもらい、今までの感謝を込めた手紙を読む。それを下向きながら聞く後藤。泣いているのかと思って福徳も涙を堪えて最後まで読み切る。顔をあげた後藤は、はい。えー。仕送りのこととかお母さんと相談して・・・全く泣かへん。おいおい、まじか。泣けよ。それはないかな。せめて感想なんか言えよ。1人暮らしの時に手紙書くなよ。きもちわるいわ。手紙をくしゃくしゃにして感傷もクソもない。でっかいもん、早よ出てけや。なんでおんねん。嬉しいは嬉しいよ。はい。泣いている感じ出すなよ。

『泣くの我慢して「ありがとー」っていうのうますぎる』

『手紙読み終わった後の「はいっ、えー」まじで好き』

『1人暮らしごときで手紙書く最高ランクな息子な奴』

『これに関しては、｢泣けよ｣って催促するふくちくがよいしょやな』

『「鼻頭下に向けてた」で永遠にジワってる』

『涙腺にコルク詰めすぎた奴』

『家に椅子しかないからこんなことになんねん』

『出て行けやは草』

『息子が部屋出て行った後にこっそり泣く奴』

『あんまり良くない手紙やな。書いてないのと一緒っていうか。』